登場人物紹介
1998.12.13
「ヨコハマ買い出し紀行」の登場人物の紹介です。
単なる紹介のみに留まらず、私なりの解説、推測も交えており、あくまでも主観的な内容です。
順番は私が重要であると考える順番です。
なお、(#n)は第n話をを指し、各話解説の該当する箇所にジャンプできます。
- 初瀬野アルファ
- この物語の主人公です。
A7M2型という女性型ロボットであり、髪は緑色、瞳は紫です。
「初瀬野」は彼女のオーナーの姓です。
何年か前、オーナーがどこかに行ってしまったため、
残された彼女は西の岬の「カフェ アルファ」を運営しながら帰りを待っています。
「カフェ アルファ」はめったにお客が来ないようですが、
彼女はコーヒー屋を営むだけでなく
野菜(枝豆、トマト等)を作っているようでもあり、
この両方で生活しているようです。
動物性タンパク質を消化することが出来ない
(というか方法を知らない)ため(#11)、
魚介類、肉、牛乳等はごく微量しか口にすることが出来ません。
しかしながら、おさかなというもの自体は好きなようであり、
図鑑を眺めていたり(#7)、
おさかなの形の小物を作ったりします。
性格はかなり気楽な、のんびりしたタイプです。
また、結構照れ屋です。
趣味は小物類を作ることであり、おさかなのキーホルダーやレリーフ、
あるいは正月の締飾りなどを作るようです
(#17#6)。
オーナーに対してはかなり特別な感情を抱いているようであり、
オーナーからのプレゼントは非常に大切にし
(#1,#12)、
オーナーの書いた手紙(というよりはメモ)は
ガラスの額に入れて眺めるというほどです(#1)。
- 鷹津ココネ
-
ムサシノ運送世田谷支店の職員です。
アルファの家にオーナーからのカメラを届けたことで知り会い、
友達になりました(#8)。
アルファタイプ量産型A7M3型であり、髪はやや茶色がかった紫、瞳は緑です。
アルファとは異なり、動物性蛋白質を口にしても不具合を生じることはありません。
性格はアルファに比べ、かなりカタい考え方をしていますが、
アルファに出会った事で多少変わったのでしょうか?
「ココネ」という名前は「最初に研修所に行くときに自分でつけた名前
(#8)」とされていますが、
何の研修所であったのかは謎です。
ムサシノのアパートで一人暮らしをしています。
自分達アルファタイプに関し非常に深い興味を持っており、
図書館などで調べているようです。
(#18,#46)
- タカヒロ
- 姓は不明ですが、スタンドのおじさんの孫です。
年齢は不詳(12歳くらい?)です。
頭にハチマキを巻いていることが多いです。
アルファの家からは多少離れた所に住んでいるようです。
「タカヒロが一人で来るなんてめずらしいね
(#2)」から、
当初はおじさんと一緒にアルファの店を訪れることが多かったのかも知れませんが、
作中ではほとんどアルファの店には一人で行っています。
「カフェ アルファ」の客は8割方彼であるようです
(#10)。
アルファの店では「メイポロ」を好みます。
- おじさん
- 本名は不明です。
タカヒロの祖父です。
ガソリンスタンドを営む一方、スイカ等を作ったり、
漁業などもして生活しているようです。
年齢ははっきりしませんが、少なくとも先生よりは若く、
その上で「体 ガッタガタ(#0)」のようです。
顔立ちは特徴的ですが、若い頃からこのような顔立ちであったようです
(#15)。
アルファの店ではブレンドを好みます(#1)。
また、スタンドでは缶入り「みかん茶」をよく飲んでいます。
- 先生
- おじさんの先輩であるという女医。本名は不明です。
アルファが雷に打たれた時、直してくれました(#4)。
実はアルファタイプの開発に関与していたらしく
(#28)、
アルファタイプに関する事柄に密かに詳しそうです。
大学を出た後は医学部職員として大学に勤務した後、開業したようです。
おじさんとは異なり、背筋はシャンとしています。
若い頃はかっこいい人でした(#15)。
結婚している(いた)かどうかは不明。
少なくとも旧姓は「子海石」であったようです
(#53)。
- アヤセ
- 飛ぶ魚「カマス」を操る人物。
年齢は最も謎であり、
自らを「おっさん」と称している一方で、「見たかんじはアルファと同じくらい」
ともされています(#10)。
不精鬚を伸ばしている場合と鬚を剃った場合とがあり、
前者では確かにおっさんに見え、後者では若く見えます。
北の大崩れの辺りの出身であり(#19)、
オーナーと知り会いであるようです(#21)。
カマスで魚を捕まえて宿代の足しにする一方(#10)、
アルバイトをすることで生活費を稼いでいたりもします
(#40)。
- オーナー
- アルファのオーナーです。
姓は初瀬野ですが、下の名前は不明です。
性別も明示されてはいません。
何年か前、アルファに店をあずけていきなりどこかへ行ってしまい、
それ以降は時々何か送ってきたり(#7)、
店に現れたり(#0)はしているものの、
アルファとは顔を会わせてはいないようです。
年齢、性別、職業等、一切不明ですが、「先生」と呼ばれる面を持っているようです
(#21)。
- ミサゴ
- 小網代に住む不思議なひと。
女性であり、魚をとって暮らしており、
ずっと年をとりません(#2)。
タカヒロに好意を抱いているようです(#23)。
- マッキ
- タカヒロの恐らくは親戚であるらしい少女。(幼馴染みという説もあり)
年齢は8歳前後であると思われます。
タカヒロに対し好意を持っているようです。
アルファに会う前はアルファに対し多少の嫉妬心を抱いているようですが
(#31)、
出会ってしまうとすぐに打ち解けたようです(#45)。
- アルファー
- ターポンに乗り組む女性です。
アルファ、ココネの姉に当たる、A7M1型であるようです。
ターポンでは「室長」なる身分です。(#26)
- 丸子(?)
- 田園調布の「アトリエ丸子」に住む画家。
アルファタイプであるようですが、
形式は不明です。(#34)
実は名前は不明ですが、
「丸子さん」と呼ばれることが最も一般的であり、通りが良いことから、
とりあえず、この名前にしておきます。
- 水神さま
- さいたまの国、見沼入江にあるという神様。
脳波があり、生きてはいるが、ずっと年をとらず、動くこともありません。
一般の人には見せられませんが、紹介状があれば直接拝むことが出来ます。
(#21)
- 客
- 第30話で登場する客です。
この人の視点から描かれているため、姿形は見えません。
ヒマであり、たまにぶらりとアルファの店を訪れます。
アルファの店ではカフェオレを好みます。
- シバちゃん
- ココネの同僚、ムサシノ運送世田谷支店の職員です。
(#34)
単行本第2巻巻末の「ココネのなんかよさそう!」にも登場しています。
ここから、彼女はココネとは異なり人間であるらしいと推測されます。
- コーヒー豆屋店員
- モヒカンの兄ちゃんです。
アルファが豆を買う時には、いつもこの店を利用しているようです。
(#0,#33)
- 大家さん
- ココネのアパートの大家さんです。
登場する時はいつもドラム缶で焚火をしています
(#18,#34)。
- 街灯を肴に飲む人達
- なんだか説明的ですが、第48話で
舟の上で飲んでいる2人の男性です。
自分達で配線を直して点灯させているようです。
街灯を「クズ」と呼びつつもなんか風流げです。
- 児童館の管理人
- 「A−2(M1−M4)」のレコードを聞いた事があるという
管理人のおじさんです。
結局「途中で寝ちゃった」とのことなのですが。
手に工具箱とベニヤを持っていますが、何をしていたのでしょうか?
(#47)
- アヤセの友人
- 第40話に登場します。
アヤセの友人であるようですが、名前は不明です。
アヤセと同様、アルバイトをして生活費を稼ぎながら放浪の旅をしているようです。
- アベック客
- 第3話に登場する、アベックの客です。
おじさんにスイカを車一杯に押しつけられてしまいます。
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